東紀州エリアのサイクリング観光推進業務を受託しました

三重県最南端の東紀州エリア(北から紀北町・尾鷲市・熊野市・御浜町・紀宝町)におけるサイクリング観光推進業務を、(一社)東紀州地域振興公社様より受託し、2023年度に実施いたしました。

同エリアは紀伊半島の東南端に近く、非常に交通の便が悪い場所ですが、近年は紀勢道の延伸などもあって注目が集まっている地域。さらには熊野古道の影響で国内のみならずインバウンドからも熱視線が送られています。しかしエリア内は公共交通機関が十分とは言えず、絶景や海の幸グルメなどの観光コンテンツがなかなか知ってもらえない状態でした。

そこで目をつけたのが自転車活用でした。自転車であれば域内の二次交通部分の緩和が期待されます。さらには同エリア内の熊野市を舞台としたツール・ド・熊野などをはじめとした多くの自転車イベントも開催されており、自転車界の知名度が高まっていた状態でした。

そこで今回の事業では来訪者向けのおすすめコースの調査やや、レンタル自転車向けのコース検討、サイクリングガイドの育成や体験型サイクリングツアーの造成とモニターツアーの企画立案実施などを行いました。総合的なアプローチで望めたのはまたとない機会でしたし、実施内容をご評価いただけたことも満足いくものでした。

ただ、こちらの東紀州エリアはサイクリングの好適地ですが、まだまだ知名度は低く、今後の伸び代がたくさんあります。またJR東海エリア初のサイクルトレインの実施にこぎつけるなど、追い風もたくさん吹いています。引き続きこのエリアの自転車活用推進の一助となれることを願ってやみません。